Amazon Business Exchange 2022

自らを変革し未来を切り拓く

企業の経営や購買に携わる方々が、知見を高め、業務改革・改善を実現していくためのビジネスカンファレンス"Amazon Business Exchange2022"を開催します。各界のビジネスリーダーから、戦略とその戦略を実現するための障壁の乗り越え方を直接聞いてみませんか?

DIC株式会社

DIC 株式会社

年間数千万円の立替精算を抑制し、想定の5倍超のコスト削減を実現。購買の利便性を重視した社内展開とバランスのとれた統制が成功のカギ

Amazonビジネスを導入した理由

  • 購買システムでカバーできない物品の立替精算の削減
  • 現場での利便性とガバナンスの両面での向上
  • 海外展開を視野に入れた間接材購買システムの構築

年間数千万円規模で発生していた立替精算を抑制する

DIC株式会社は印刷インキと有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアを占める化学メーカーです。1908年に印刷インキの製造・販売で創業し、その基礎素材である有機顔料、合成樹脂をベースに事業を拡大してきました。現在は60を超える国と地域で展開しています。

私たち購買部間接材グループでは、グループ全体における間接材調達の最適化やコストダウンをミッションとしています。この数年、解決に向けて取り組んできたのが立替精算の抑制です。もともとDICグループでは全社共通の購買システムを構築し、必要な備品を購入できるように整備していました。しかし現場からすれば「購買システムでは時間がかかる」「品揃えが物足りない」などの理由で、立替精算による備品購入が年間数千万円規模で発生していました。

 

「利用規模はDIC本社を含めた国内グループ15社、登録ユーザー数は5,500人に上っています。使い慣れたインターフェースですので、研修なしでも一挙に利用が広がりました。」 

DIC 株式会社 購買部 間接材グループ グループマネジャー
福西 一裕 氏

DIC株式会社 購買部 間接材グループ グループマネジャー 福西 一裕 氏

現場での使いやすさが評価され、1日20〜30件へ利用が伸びる

承認が事後になる立替精算が多い状況は、内部統制の観点から見ると望ましくありません。現場の利便性を損なわずに、内部統制を効かせた備品購入はできないかーーその第一歩として、本社を含めた国内のDICグループで一斉にAmazonビジネスの導入を決めました。

購買システム利用者に活用を促す案内メールを送ったところ、ユーザー申請が後を立たず、利用規模はDIC本社を含めた国内グループ15社、登録ユーザー数は5,500人に上っています。使い慣れたインターフェースですので、研修なしでも一挙に利用が広がりました。

品揃えが豊富で、納期が1〜2日と短いため、特に近隣では購買の選択肢が少ない工場などで重宝されています。全体の購入品目ではディスプレイやWEB会議用のヘッドセットなど、IT関連機器での利用が多いですね。当初は1日当たり数件程度の利用にとどまると予想していましたが、実際の利用件数は20〜30件に上ります。今後はさらに増えていくでしょう。

大幅なコスト削減効果という“嬉しい誤算”が生じた

導入効果は期待以上でした。特にインパクトが大きかったのは、商品購入時のコストダウンです。

立替精算からAmazonビジネスへ移行したことで、導入半年を過ぎて確認できているところでも200万円分の備品購入額を削減できています。これは当初想定の5倍近い数字です。Amazonビジネスの利用が急拡大しているため、この先の削減額はさらに大きくなると予想しています。

実は導入前は、立替精算がAmazonビジネスに置き換わっても金額面で大きな差は望めないと考えていたので、まさに“嬉しい誤算”でした。さらに従業員自ら「同じものを買うにもAmazonビジネスのほうが安いから」と、既存の購買システムからAmazonビジネスに乗り換えるケースも出ています。

 

既存の購買システムにAmazonビジネスが加わり、必要な備品をほぼ網羅できる体制が整いました。すでにグループ全体の物品調達に関する立替精算件数は大きく減っていますが、これからはさらに減少していくものと思います。

 

「導入半年を過ぎて確認できているところでも200万円分の備品購入額を削減できています。これは当初想定の5倍近い数字です。」 

DIC株式会社 購買部 間接材グループ
 加瀬 朗子 氏

DIC株式会社 購買部 間接材グループ 加瀬 朗子 氏

Businessプライム特典で購買コントロールを効かせる

Businessプライムは様々な特典を受けられる有料の会員サービスですが、お急ぎ便などの配送料無料特典だけでも十分な費用対効果があります。

その他、Businessプライム特典で便利に使っているのが推奨購買ルールの設定です。何を購入するかを従業員任せにするのではなく、適切な品物を選択するためのサポートも大切です。特にAmazonビジネスは取扱アイテムが豊富ですので、会社である程度道筋をつけておくとその後の購買管理が円滑になります。

これによって購買部がおすすめする商品を「推奨品」として優先的に表示できます。リストにない製品も購入できますが、備品にこだわりのない従業員からすると、会社で最適な商品を決めておいたほうが迷わずにすむという声も多いです。

推奨商品を登録することで、不適切な備品購入が起きにくく、購買コントロールを効かせやすくなっています。Businessプライムは、当然、今後も継続利用していく予定です。

推奨商品画面

購買部がおすすめする商品を「推奨商品」として優先的に表示

 

「組織改変や人事異動によるメンテナンスの手間が障壁となり、導入を断念することになれば本末転倒です。Amazonビジネス導入では、各自が直属の上長を承認者情報に入力し、上長の承認を得て発注する流れになっています。」 

DIC株式会社 購買部 間接材グループ マネジャー
坂田 勇樹 氏

DIC株式会社 購買部 間接材グループ マネジャー 坂田 勇樹 氏

承認フローを簡略化し、導入のハードルを下げ、利用スピードを上げる

導入にあたっては、できるだけ初期設定の手間を減らし、シンプルにすることを重視しました。

通常、購買システムを導入する際は、組織情報の登録や役職者への承認権限の付与、承認フローの整備などが必要です。この方法では導入に時間がかかるうえ、組織改変や人事異動が起きるたびに大掛かりなメンテナンスが発生します。この手間が障壁となり、導入を断念することになれば本末転倒です。

そこで今回のAmazonビジネス導入では、購買部による役職者の情報入力や承認権限の付与といった初期設定は行なっていません。各自が直属の上長を承認者情報に入力し、上長の承認を得て発注する流れになっています。最後は、確実に上長承認が行われていることを購買部が確認するフローを通したのち、正式に購入しています。

5,000人を超える利用者が1つのグループ内で承認者を自ら設定する方法を採用し半年以上が経過しますが、現在まで運用はおおむね順調です。最初のうちは入力忘れなどのうっかりミスもありましたが、使い慣れてくると入力漏れは減ってきました。ただしAmazonビジネスの利用頻度が予想以上に急激に高まっていることもあり、今後は、既存の購買システムとの連携によって既存の承認フローに乗せていくことも検討しています。

承認フロー画面

注文時に上長を承認者に都度 設定する運用に

将来的な海外展開も視野に、国内で活用を深めていく

まずはトライアルとして導入を決めたAmazonビジネスでしたが、導入してみると従業員の評判は上々。運用面・価格面で利点が大きく、もはや備品購買において不可欠なツールの一つになっています。

将来的には、海外の子会社でもAmazonビジネスを採用し、グローバルレベルで間接材購買の効率化を図れればと考えています。間接材購買の内部統制をいかに取っていくかは、国内外で共通の課題です。DICグループ全体で間接材購買の最適化を図りたいと考えても、国境を越えるとサプライヤー事情が変わってしまうため、海外と連携していくのは難しいなどハードルがありました。

グローバル企業から生まれたAmazonビジネスは、その有力な解決策となり得るツールです。いずれは日本と海外でAmazonビジネスの連携運用まで可能になればと期待をしています。

DIC 株式会社
購買部 間接材グループ
グループマネジャー

福西 一裕 氏

DIC 株式会社
購買部 間接材グループ
マネジャー

坂田 勇樹 氏

DIC 株式会社
購買部 間接材グループ

加瀬 朗子 氏

  • DIC株式会社の事例のPDFダウンロードはこちら

    ダウンロード
    • 取材時期 2021年11月
    • 記載内容(役職、数値、固有名詞等)はすべて取材時の情報です。
導入事例TOPへ戻る
事例公開日 :