社員の「物品購入」と自社商品の「販売」の両面でAmazonビジネスを活用。購買データがスピード経営を強化
Amazonビジネスを導入した理由
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「経理部では、1日に10〜20件、申請内容の不備の問い合わせをするのが大きな負担でした。Amazonビジネスでの購買は必ず上長の承認が済んでおり、購入品をいつでも確認できるので、非常に便利です。」
株式会社アイリスホールディングス
グループ財経本部 経理部 部長
黒田 裕司 氏
アイリスグループの中核企業であるアイリスオーヤマは、エンドユーザーのことを第一に考える「ユーザーイン経営」を推進。「変化はチャンス」「ピンチはビッグチャンス」と捉え、刻々と変わる社会情勢や市場ニーズに柔軟に対応し、多様な製品を通じてお客様に新たなアイデア、価値を提案しています。
経営のスピードを重視する当社にとっては、管理部門の業務効率化も継続的なテーマです。組織が拡大する中、例えば経費精算業務の負荷も見逃せない課題の一つで、まさにその解決策として導入したのがAmazonビジネスでした。
経理部には、本社と一部のグループ会社の社員から毎日200件近くの経費精算申請が上がってきます。そのおよそ半分は個人による物品購入の立替精算。申請を受け付けた当日に社員の銀行口座への振り込み手続きまで行うようにしているため、経理部の処理業務の負担が大きくなっていました。
加えて当社では、高額な立替も発生。開発部門では、商品サンプルとして冷蔵庫や洗濯機が立替払いで購入されることもあり、個人の費用負担、不正やミスの防止などの観点からも改善が必要な状況でした。
「社員が発注する際、商品と一緒に『事務用品』『書籍・雑誌』『開発用サンプル』などの項目を選ぶようにして、裏側で勘定科目と結び付ける仕組みにもしているため、仕訳業務の負荷が大幅に軽減しています。」
株式会社アイリスホールディングス
グループ財経本部 経理部 経理課 リーダー
日下 未和子 氏
これまで、経費精算に当たって紙の領収書の撮影、精算システムへの入力、領収書原本の経理部への郵送などを行う必要がありました。Amazonビジネスの導入によって、それらの多くがなくなり、社員からは「本当に楽になった」との声が聞かれます。一方、経理部としてはかねてから申請内容の不備の問い合わせが大きな負担で、1日に10〜20件は社員に承認の有無や正確な購入品名などを確認していました。それがAmazonビジネスなら、必ず上長の承認が済んでおり、購入品もいつでも確認できるので、非常に便利です。
そして、もう一つ助かっているのが会計システム用のデータがすぐに手に入ることです。当社はBusinessプライム会員で、会計システムにそのまま取り込めるデータが提供されます。併せて社員が発注する際、商品と一緒に「事務用品」「書籍・雑誌」「開発用サンプル」などの項目を選ぶようにして、裏側で勘定科目と結び付ける仕組みにもしているため、仕訳業務の負荷が大幅に軽減しています。
経理部には、迅速な経営の意思決定を支える「月次決算」の提供にも極めて高い水準のスピードが要求されています。経理業務の生産性向上に貢献するAmazonビジネスは、ここでも強力な武器になります。社内での利用率が高まれば高まるほど、効率化のメリットも大きくなりますから、いっそうの周知を図り、立替精算を従来の10分の1程度にまで減らすことが目標。そうして生み出した時間を経営判断のサポートや人材育成などに充てていきたいと考えています。
他のビジネス通販とは次元が異なるAmazonビジネスの利用価値をさらに引き出していきたい
社員が日々物品を購入するツールとして、また当社の商品を販売するツールとして、Amazonビジネスを大いに活用しています。まず購買面におけるメリットは、購入申請書や領収書といった紙の書類のやりとりが削減されること。全国の工場や営業所では毎日さまざまなものが購入されていますから、その経理処理にはかなりの労力を要します。働き方改革への要請が強まる中、Amazonビジネスはバックオフィス業務の改革に力を発揮。併せて、経費の流れの透明化は内部統制の面でもプラスに働くと考えています。さらに、Amazonビジネスには法人価格や数量割引があり、コスト削減にも貢献しますから、一石三鳥のシステムと言えます。
一方、アイリスオーヤマの商品を販売するツールとしての魅力は、第一に幅広い顧客層。当社はオフィス家具や内装建材、デジタルデバイスなど、実は法人向けの商品にも力を入れています。そうした中、これまでリーチできていなかった特に中小規模の事業者への販路を開拓できるのは大きなメリットです。加えて、年に2回しか商品を入れ替えられない紙のカタログと違い、オンラインなら新商品をタイムリーに販売可能です。それは、機会損失を防ぐことにもつながります。近年は、個人向け商品の設備や技術を賢く生かして法人向け商品を生産する手法も社内で確立されてきており、BtoB市場の拡大は重要な経営テーマです。多くの顧客から支持を得ているAmazonビジネスには期待しています。
ビジネス通販の中でも、その認知度や浸透度、使い勝手など他のビジネス通販とは次元が異なるAmazonビジネス。今後も、社内業務の効率化やマーケティング施策の強化など、さまざまな側面で利用価値を引き出していきたいと思います。
一方、社内では、開発、製造、物流、営業などの各部門が日々購入するさまざまな物品のデータを法人向け商品の開発や需要予測に生かす動きも出てきています。自社のデータであれば、どんな規模の組織が、どれだけの頻度で、何を買ったか、正確に把握できる。それが、オフィスで必要とされている商品や数量の詳細な情報になるというわけです。
自社データの分析によって法人のニーズを精緻に捉えられれば、それをAmazonビジネスでのアイリスオーヤマ商品の販売促進につなげられます。当社がAmazonビジネスで自社商品を本格的に販売するようになったのは、法人市場のEコマース拡大が目的です。カタログを基本とした法人営業で中小の事業者をすべてカバーするのは難しい。まして今は、多くの企業が事務用品や日用品ばかりでなく、相応に高価なものもEコマースで購入するようになっており、この分野の強化は必須です。実際、コロナ禍には当社のAIサーマルカメラが温度測定用として多く引き合いをいただきました。
「自社データの分析によって法人のニーズを精緻に捉えられれば、それをAmazonビジネスでのアイリスオーヤマ商品の販売促進につなげられます。」
株式会社アイリスプラザ
営業本部 執行役員 営業統括部長
岩崎 亮太 氏
当社の法人向けEコマースに占めるAmazonビジネスの割合は1年で倍増しており、存在感は着実に高まっています。具体的な商品でいえば、先のAIサーマルカメラの他、サーキュレーターやシュレッダー、シーリングライトなども好調。お客様も、一般企業ばかりでなく、クリニックや各種学校、塾など多岐に広がっています。ただ、ここまではいわば想定の範囲内。今後は、潜在的なニーズを掘り起こしていかなければならないと考えています。
そこで重要になってくるのが、社内、社外から収集した各種データに他なりません。そこにはスピーディーに新たな商品を開発する、既存の商品を改良するためのヒントが眠っている。特にネット通販の先駆者であるAmazonには他とは一線を画す充実したデータが日々蓄積されています。今後はそれをいっそう活用することによって、お客様にこれまでにない価値やアイデアを届けていきたいと思います。
株式会社アイリスプラザ
営業本部 執行役員 営業統括部長
株式会社アイリスホールディングス
グループ財経本部 経理部 部長
株式会社アイリスホールディングス
グループ財経本部 経理部 経理課 リーダー