SY Food

株式会社エスワイフード

「世界の山ちゃん」運営企業が、本社と全店舗にAmazonビジネスを同時展開。

経費精算システムとのAPI連携により、店舗と本社管理部の業務効率を向上させ、総計月間約300時間の経費処理作業時間を削減。

法人として購入し、法人としてポイントを貯め、使用するのが正しい形

株式会社エスワイフードは、名古屋市を本拠とし、「幻の手羽先」が看板の居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」を運営する企業です。最近では、新業態「山 ワンランク上の世界の山ちゃん」が注目を集めています。名古屋の3店舗、大阪の1店舗に加え、2024年12月には関東で初めて東京・有楽町にも出店しました。

同社 管理部 部長 門間 髙之氏は、関東営業部に籍を置いていたこともあり、中京圏以外の現場にも深い知見があります。新業態の「山」について、「個室もあって静かで上品な雰囲気です。記念日のデートや商談など、賑やかな山ちゃんと違ったシチュエーションで利用いただければ」と話します。店舗の活気を重視して店作りをする山ちゃんとは異なる方向性のチャレンジを楽しみにしているようです。そんな門間氏が主導したのが、今回のAmazonビジネス導入です。

初めてAmazonビジネスと接点を持ったのは、2022年ごろ。Amazonビジネス側から、「社内にいくつかのアカウントがありますが、それらをまとめて運用しませんか」という提案を受けました。当時は、各店に小口現金を支給し、少額の立替は店舗で実施していました。それ以上の金額になると、経費精算が本社に回ってきます。調べてみたところ、確かに複数の店舗がAmazonビジネスを活用していたことがわかりましたが、当時はタイミングが合いませんでした。とはいえ、気にはなっていたところ、コンプライアンスの必要性を感じたことをきっかけに検討が本格化しました。

店舗で使用する商品を購買した時、個人アカウントの場合、貯まったポイントは個人なのか会社のポイントなのかという点があげられます。「この状況は企業として望ましい姿とは言えません。すべてを法人として買って、法人でポイントを貯めて、法人がそれを使うのが正しい形でしょう」(門間氏)。

経費精算システムとAPIで直接連携できる点が魅力

この課題が顕在化してきたころ、マネーフォワードを用いた経費精算の導入が決まりました。その際、AmazonビジネスがマネーフォワードとAPI連携できることが分かりました。店舗でも利用するため、ファイルをダウンロード/インポートする必要がなく、直接連携できる点が大きな魅力と感じ、話が進みAmazonビジネスの導入となったのです。
門間氏は、「Amazonビジネスの担当者さんは、API連携を含めた機能を詳しく説明してくれて、導入時にフォローしてもらいました。事前に頻繁に購入する商品の洗い出しも実施してくれて、スムーズに導入することができました」と当時を振り返ります。

2023年12月、本部と全店舗に同時展開し、最初に割引クーポンを配って始動に勢いをつけました。それからおよそ1年が経過した現在、すでに全店舗がAmazonビジネスを利用しています。

「マネーフォワードは段階導入しましたが、Amazonビジネスは使い方が簡単ですから一気に導入しました。定着化にそれほど時間はかかりませんでした。Amazonビジネスをあまり使えなかった店長でも、異動先の店舗に使い慣れたアルバイトスタッフが居たため、すんなり慣れるケースもあったようです」(門間氏)

初月から合計100万円ほどの購入があり、現在は全店舗で300万円程度にまで伸びています。頻繁に購入する商品を推奨品として初期から提示していたことも、定着化に寄与しました。

現在の運用では、まとめて1万円以下の購買は店長が決済できます。購入品を分析すると、使いこなしている店舗では調味料などの食材を買うケースが出てきたほか、販促品としておもちゃを購入する店が多いことがわかってきました。

門間氏は、「Amazonビジネスでは、購入品を品目ベースで可視化できるため、現場のリアルなニーズが見えてきます」と話します。「店長は本当に忙しく働いてくれています。ですから、購買にかける時間を少しでも減らしたいのです。たとえば、洗剤や消臭剤、トイレットペーパー、ビニール傘など、店長の好みとお客様の喜びの相関が薄いものについては、推奨品を使ってすべて指定する方向にしようと考えています。トイレの芳香剤の香りが好みだから山ちゃんに行きたい、というお客様はほとんど居ないでしょう」(門間氏)

ものを買いに行く時間も仕事

現場では、店長が自ら買い物に行くことが少なく見積もっても月間2時間ほどあります。80店舗で160時間。Amazonビジネスの活用で、これを丸々削減できます。立替精算ではエリアマネジャーや本部の事務部門が処理する必要が出てきますが、Amazonビジネスなら承認ボタンをクリックするだけ。店舗だけでなく本社を含めて、総計で月間約300時間の経費処理作業時間の削減につながっています。

Amazonビジネスを使いこなし、担当者と密に連携することで、手間を減らすアイデアもいくつか浮かんできています。月間1000件を超える購入品をより効率的に処理するために、2024年1月から請求書払いに変更したことはそのひとつ。新規出店の際に必ず必要になる細々した購入品があり、それらを一括で買い、まとめて届けてくれるような仕組みを作り上げることも検討課題に上がっています。さらに、ある程度高額な厨房備品をAmazonビジネスで購入したいという意向もあります。

これら、「Amazonビジネスでやってみたいこと」はAmazonビジネスの担当者と常に共有し、可能なことから実施しています。今後も現場と本社管理部の業務効率化を進め、工夫してAmazonビジネスをより良く使っていける取り組みを進めていきます。

「ものを買いに行く時間も仕事だ、と現場に伝えています。Amazonビジネスなら、電子レンジのように大きなものも買えます。出勤前に小売店に立ち寄るより、翌日に届くのを待つ方が仕事に拘束される時間は少なくなるでしょう」

株式会社エスワイフード 管理部 部長 門間 髙之氏

 

株式会社エスワイフード
管理部 部長 
門間 髙之氏

 

  • 取材時期 2024年11月
  • 記載内容(役職、数値、固有名詞等)はすべて取材時の情報です。
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