【導入事例】注文時の現場の立替精算負担を削減、受け取り時のセキュリティ強化・社員400名分の仕分け業務を撤廃- One Amazonの取組 (6)

【導入事例】注文時の現場の立替精算負担を削減、受け取り時のセキュリティ強化・社員400名分の仕分け業務を撤廃 - One Amazonの取組 (6)

「発注と受け取りの効率化」はどの企業にとっても大きな課題です。現場は欲しいものをすぐに注文し、その後の立替精算処理もなくしたい。かたや本部は、毎日何百も来る荷物を仕分ける負担が大きい。今回ご紹介するのは、AmazonビジネスとAmazon Hubロッカーを同時導入したことで、全ての部署の効率化を実現した事例です。

Amazonビジネスでセールスを担当している井上と申します。前回に引き続き、AmazonビジネスとAmazon Hubロッカーの2つの法人向けAmazonサービスを利用している企業として、関西ペイント株式会社様の事例を紹介します。今回は同時導入に至った経緯や、同時導入だからこそのメリットもまじえながらご紹介いたします。
 

<<前回の記事:教員は立替精算負担減、管理側は購買を見える化、学生も教員も重い書籍を24時間好きなときに大学で受領可能に - One Amazonの取組 (5)

法人・個人事業主のお客様専用購買サイトAmazonビジネスとは?

日本におけるAmazonのビジネスモデルのイメージは、一般消費者に商品を販売するB2C向けの小売りビジネスですが、Amazonビジネスは個人事業主・法人間取引に必要な機能を兼ね備えたB2B向けのサービスです。

そして、Amazon Hubは、Amazonで注文した商品を指定したAmazon Hubロッカーで受け取れるサービスです。

ロッカーは、全国各地に設置されています。お客様がAmazon.co.jpで購入した多くの商品でご利用いただくことができ、当日お急ぎ便、お急ぎ便、通常配送のいずれかをお選びいただけます。Amazon Hubのサービスは、すべてのお客様が追加費用不要でご利用になれます。

Amazon Hub ロッカーの3つのメリットと使い方

  1. 商品受け取り工数の削減
    Amazonビジネスで購入したものをAmazon Hubロッカーによる受け取りと指定することで、受け取りの工数を削減し、注文者が好きなときに商品を受け取ることが可能です。

  2. 設置先店舗の認知度、送客、収益の向上
    Amazon Hubは、多店舗展開をされている事業者様との親和性が高く、Amazon Hubロッカーを店頭に設置していただくことでAmazonの利用ユーザー様の認知度を向上させるきっかけとなります。また、荷物の受け取りに店舗に来客することで送客向上が見込まれると同時に、店舗の利用促進が期待できます。
    <<【関連記事】Amazon Hubが新たな集客ツールに - 株式会社コパンの事例

  3. 従業員満足度の向上
    時間に影響されず、職場にいながらプライベートで注文したものが受け取れるため、社員の福利厚生の一環として利便性の向上・働きやすい環境の構築が可能です。

導入事例:関西ペイント株式会社

関西ペイント株式会社は1918年に創立された、塗料をはじめ、バイオ関連製品の製造・販売なども手掛ける、総合塗料メーカーです。創業当時から掲げる「Designed to last」という思いのもと、塗料事業で培った技術と人材を最大限いかして、人と社会の発展を支えています。



”Amazonビジネスによって、現場から『Amazonで請求書を使えてすごく楽』という声がたくさん上がった"


Amazon Hubロッカー

Amazonビジネス導入による現場への立替精算負担の削減

もともと特殊な物を頼むケースが多いため、汎用品に関しても、会社としてECサイトをあまり使う機会がありませんでした。ただ、このままだと業務効率化は進みません。会社として一歩チャレンジする足掛けとして、Amazonビジネスの導入を決めました。

以前にAmazon.co.jpを利用していた時は取引業者では買えないものや、同じ商品でもメーカーやスペックが違うものを購入していたので、Amazonビジネスの導入に抵抗感は全くありませんでした。導入してみて、一番メリットを感じたのは立替精算の削減です。請求書払いができるので月に一定数あった立替精算を削減することができましたし、実際に現場からも賞賛が集まっています。現場では、自分で立替精算の処理をするのが負担だったため、請求書で買えるサイトで高くても買ってしまっていたそうです。Amazonビジネスを導入したことで、「安い商品を請求書払いで購入できるようになったのはすごく楽」という声がたくさん上がっています。

Amazonビジネスの導入はコンプライアンス統制にも大きく役立っています。承認フローを使うことで、いつ誰が申請したのか、承認したのか、記録に残すことができます。これによって、かなり購入品の管理がしやすく、購買の可視化を実現できています。

AmazonビジネスとインフォマートBtoBプラットフォームとの連携が可能ということも業務効率化に役立っています。今までは購買データを確認して手入力していたものが、確認の作業要らずでそのまま流し込めます。導入するにあたり、一番求めていた機能だったので本当にありがたいです。

 11月下旬にセンター内で全展開を開始しましたが、12月6日現在、60%が新しい部署からの注文です。直接部署が発注できる利便性があるからこその発注率だと思います。

 

 

”AmazonHubロッカーによって『宅配物の仕分け』の概念がなくなった”

Amazon Hubロッカー

Amazon Hubロッカーの導入による「宅配物の仕分け」概念の撤廃

Amazonビジネス導入の決め手は、AmazonHubロッカーと連動していることでした。弊社ではセキュリティ上、社員のみ研究棟をはじめ社内の施設に立ち入りでき、配達員が入れないようになっております。そのため、宅配物を1か所の出入荷センターに集約して、部署ごとに仕分けをしています。ただ、1回の仕分けに、着日、部署名、名前を段ボールで書き直して各部署のメールボックスに入れるため、毎日社員400名分の宅配物を捌くのにかなり時間がかかっていました。

セキュリティを保ちつつ、仕分け・検収の業務効率化をはかる、その解決策がAmazonHubロッカーです。注文した商品がロッカーに入っており、注文依頼者が取りに行くシステムなので、仕分け業務という概念がなくなりました。また、注文をした本人だけがAmazonHubロッカーを開けることが可能で、会社の入り口だけで受け取りが解決するので、セキュリティが保たれるのはありがたいです。
保管期限もありますが、問題なく運用できているので、今後の活用に期待しています。


開発センター 技術企画本部 技術企画管理部 部長 飯田 規 氏
開発センター 技術企画本部 技術企画管理部 課長 森戸 健次 氏
開発センター 技術企画本部 技術企画管理部 天木 晴子 氏

次回はAmazonビジネスを利用した購買と、AWSを活用して業務効率化をしているお客様をご紹介いたします。ぜひ、次回もご覧ください。

システムを連携してビジネス購買をシンプルに

お客様が利用している購買システムや経費精算システムとAmazonビジネスを連携することにより、さらに購買業務をスムーズに行うことができます。
またシングルサインオンを設定する事で、安全で便利に運用することが可能です。

 

One Amazonの取組